2011/09/27

「外人」として生きること

イギリスで街中を歩いていると「ニーハオ!ニーハオ!」と声をかけられる(というか叫ばれる)ことが多いです。 ごく稀に「スシ!」もあるのですが、大半が「ニーハオ!」です。日本の子供が国籍関わらず外人に「ハロー!」と言うレベルと同じなのでにこやかに流してればいいかと思うのですが、これがものすごく腹が立つ。最初はお!外人扱いされてる!と興奮こそしていたのですが、最近は言われるたびにそいつの胸倉つかんでぶん殴りたくなるくらいムカつきます(言い方にもよりますが)。

先週は開き直って「你好。有什么吩咐?」とご希望の中国語で返してあげたのに、固まってニヤニヤしながら逃げるアホか、そのまま(英語で)ナンパに入る下品なおっさんかでもううんざり。中国語を勉強してるからとか、中国に行く/行ったことがあるからとか、何かしらのプラスな目的があって声をかけるわけでもない、ただオウムのように目的も無く知ってる単語を叫びたいだけなんです。

東アジア人って日本人・韓国人もいるのに、いつもいつもいつもいつも中国人扱い。中国人がどうというわけでは全く無いです。ただ東アジア人=中国人、その人種以外は空気な扱いが許せない。先にも言いましたが日本も同じですよ。非アジア系の顔立ちであれば、その人の母国語が何であろうとハローハロー。マシューが日本に住んでいた時「ハローハローうっせー!」と常々愚痴っていましたが、まさに今の私。ニーハオニーハオうっせーんだよ!大半の人には悪気がないのはわかります。(外国人なんて今時珍しくもないはずなのに)物珍しさに興奮するのはいいです、でもそれが続くと単なる嫌がらせでしかないのをわかってほしい。

イギリスでマイノリティの人種であるからには、私は「外人」扱いされること自体に対しては腹は立ちません。どう頑張っても東アジア人以外にはなりえないんだし、目指してもないです。みんな違うのは当たり前で、違うからこそおもしろいんです。ただ(これは日本・イギリスだけでなくどの国にも言いたいのですが)外国人に「外人」であることをコンプレックスに思わせるような言動は本当にやめて欲しい。悪意はなくても、一言の「ニーハオ/ハロー」が誰かを傷つけてる可能性があるのは事実なんです。

2011/09/13

East Sussex州での日々

ご存知の方もいるかと思いますが、私とマシューはすでにロンドン在住ではありません。友人から「ロンドンに遊びに行くね!」とメールが来るたびに、「いいよ!そこにはもう住んでないんだけどね!」とご期待に添えない返事をするのが心苦しいです。出国前に「ロンドンには1ヶ月くらいしか住まないよ~」というのを結構アピールしてきたつもりなのですが、まあ大半の人にとってはイギリス=ロンドンだし仕方ないか。

そういうわけでロンドンのフラットの賃貸契約が8月中旬で終わりまして、新しい居住地ブライトンの契約が始まるのが9月中旬、その間1ヶ月間はブライトンの隣町、イーストボーンにあるマシュー弟の家&マシュー実家に居候させてもらってます。ロンドンのフラット契約を1ヶ月延長するという手もあったのですが、ロンドン⇔ブライトンって精神的に通勤できる内容と金額ではないので・・・(あ、マシューは9月からブライトンで新しい仕事に就いてます)。暴れん坊将軍な義実家の犬にブラジャーを食われて泣く日々にも終わりが見え、明後日やっと新居に引越しです。もう楽しみで楽しみで楽しみでたまらん。マシュー家族は大好きなのですが、結婚してから5ヶ月も経つので、いい加減まともなフラットでまともな新婚生活を送りたいんだよー(´д`)オイオイ。

ロンドンは遊ぶ分にはものすごく楽しいです。が、私にとっては「住む」街ではないというのが正直な印象。生活費が半端ないのに、そこから得られる満足感は微妙。何というか、価格と中身が一致してないんですよね。東京に対しても同じ考えですが、期間限定ならまだしも、大都市には一生住む気にはなれないそんな私は根っからの九州人。ブライトンは決して大きくはないけど、小さくもない良い街です。ロンドンまでは電車で1時間弱の距離の海辺の避暑地で、ゲイと多人種でいっぱいのこのリラックスした雰囲気が大好き。私達の新居はものすごく巨大な公園の真横にあるので、窓からの眺めが緑がいっぱいで素敵なんだったらもう。

引っ越したら就職活動を始めます。 ロンドンは英語ができる日本人にとっては仕事を見つけるのは楽勝なのですが、ブライトンはそうもいかないので結構不安。やればできる子だと自画自賛しながら気長に頑張ります。